骨粗鬆症|レイクタウン整形外科病院|人工関節置換術 骨切り術

骨粗しょう症

当院での骨粗しょう症治療

診療体制

当院では、興味のある患者様へ、まず骨密度と採血などの検査をおこない、個々の患者様の背景から、適切なお薬をご紹介し処方しています。

骨粗しょう症とは

米国国立衛生研究所(NIH)のコンセンサス会議(2000年)で提案された「骨強度の低下を特徴とし、骨折のリスクが増大しやすくなる骨格疾患」と一般的に定義されています。
わかりやすく言うと

「骨が弱くなって、骨が折れやすくなる、骨の病気」

です。

骨粗しょう症の原因

  • 原発性による場合は、加齢や女性の閉経後
  • 続発性による場合は、病気や薬によるもの
  • 病気:糖尿病、関節リウマチ、脳卒中後 など
  • 薬:ステロイド(リウマチなど膠原病の薬)、ワーファリン(血をサラサラにする薬)
    アクトス(糖尿病の薬)
    ※ 糖尿病の患者様は、骨の質が非常に悪くなるので、骨密度が高くても骨折しやすくなり、注意が必要です。

骨粗しょう症の割合

  • 日本では約1,300万人(推計)
  • 女性は60歳代では、おおよそ3人に1人、70歳代では、おおよそ2人に1人
  • 男性は、不明 となっています。

骨粗しょう症の症状

「骨粗鬆症そのものでは症状がありません!」

骨折しやすい

  • 椎体骨折(背骨がつぶれる、脊椎圧迫骨折)
  • 大腿骨近位端骨折(脚の付け根が折れる)
  • 橈骨遠位端骨折(手首が折れる)
  • 上腕骨近位端骨折(腕の付け根が折れる)

骨折すると

  • 痛い
  • 変形する(背中が丸くなるなど)→それで更に痛い
  • 胃腸障害(逆流性食道炎による胸焼け、食欲がなくなる、など)
  • 呼吸障害(息苦しいなど)
  • 歩行能力が落ちる(長く歩けない)→大腿骨近位端骨折の50%
  • 寝たきりになる→大腿骨近位端骨折25~30%
  • 寿命が短くなる→椎体骨折、大腿骨近位端骨折

骨粗しょう症の診断

原発性骨粗鬆症の診断基準(2012年度改訂版)では、

脆弱性骨折あり

  1. 椎体骨折または、大腿骨近位部骨折あり
  2. その他の脆弱性骨折あり、骨密度がYAMの80%未満

脆弱性骨折なし

  1. 骨密度がYAMの70%以下または、2.5SD以下

YAM:若年成人平均値(腰椎は20~44歳、大腿骨近位部では20~29歳)とされています。

骨粗しょう症の予防と治療の目的

最も大切なことは、「骨折を防ぐ」ことです。
また、年齢とともに自然では減っていく骨密度を減らさないで維持することも大切です。

骨粗しょう症の治療

  • 薬:大きく分けると飲み薬と注射にわかれます。
  • 運動:骨を弱くしない運動と転ばないようにする運動の2種類
  • 栄養
  • 日光

骨粗しょう症の治療薬

大事なこと

  • 原則として、薬はずっと続けなければなりません。
  • 1~1年半以上継続しなければ確実な効果は出ません。
  • 4~5年継続すると中心となる薬を休んでもしばらく効果が継続する場合が少数ですがあることも最近わかってきました。

骨吸収抑制薬(骨を壊れにくくする)

選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)

女性ホルモンの代用薬。女性ホルモンの副作用(乳癌・子宮癌の増加など)はありません。
骨密度を増加し、椎体骨折を少なくする効果が立証されています。大腿骨近位部骨折の発生を少なくする効果はありません。静脈に血栓や塞栓ができる副作用の可能性があります(頻度不明)。50~60歳代前半の比較的軽症の骨粗鬆症に用いられます。

ビスフォスフォネート

世界的に基準となる薬、日本では2001年から使えるようになりました。
骨密度を増加し、椎体骨折も椎体以外の骨折も少なくする効果が立証されています。特に、大腿骨近位部骨折を少なくする効果も立証されています。幅広い年代に用いられます。
飲み方が、非常に特殊で、朝起きたら、すぐにコップ1杯の水で飲み、その後30分~1時間は、水以外を飲んだリ、食べたりしてはダメ、横になってはダメ(座っても、立っていても、歩いてもよい)です。この薬は食道の病気がある人は飲めません。また、この薬は胃でしか吸収できないので胃を切除した人は不利です。高齢者で胃の吸収力が落ちてくると薬の吸収が悪くなり、効果も出にくくなります。副作用が出る確率が薬としては高く(15~20%)、そのほとんどが胃腸障害(胃が痛くなる、ムカムカするなど)です。

骨形成促進薬(骨を作る)

テリパラチド

現在のところ、世界中で骨を作る薬はこれしかありません。
毎日一回、糖尿病の患者さんがするインスリンという薬の様に、自分でお腹や太腿に皮下注射します。針は非常に小さく(米粒以下)、細く「注射」というより「押し付ける」というイメージです。毎日、針を取り替えるのは自分で行いますが、簡単で80歳代後半の方でも、ほとんど自分で行っています。もちろん家族が代わりに注射をしてあげている患者さんもいます。注射器1本は、4週間分で、原則として4週間毎に病院に来て新しいものと交換します。使用期限があり、現在のところ一生の間に2年間しか使えません。背骨の骨密度を増やす椎体骨折を防止する効果は非常に大きく1年間ではビスフォスフォネートの約2倍、2年間ではビスフォスフォネートの約10年分の効果が期待できます。また皮下注射なので血管が細くても問題ないなどの長所があります。