再生医療(PRP治療、APS治療)|埼玉県越谷市の整形外科|レイクタウン整形外科病院

再生医療(PRP治療・APS治療)

現在の再生医療(PRP治療、APS治療)は、根本的な治療ではありません。但し、すぐに手術治療ができない方や痛みを緩和させたいとお考えの患者様に適した治療法と言えます。
他に、高位脛骨骨切り術(HTO手術)を行われた患者様で予後が思うようにいかない状態の方に有効的であると考えられています。
※患者様の症状の状態にもよりますが、APS治療は、1回の治療で十分な結果が得られると考えられていますが、PRP治療の場合、3回程度の施術が必要とも言われています。

再生医療(PRP治療、APS治療)をお考えの方へ

再生医療(PRP治療、APS治療)については、手術のために、お仕事を長期間休むことができない方や、一時的にでも症状を改善されたい方、どうしても手術に抵抗がある方にお勧めです。
その一方、痛みの原因となる関節の変形等の素因を取り除くわけではなく、場合によっては変形等の素因が悪化していく可能性が推測されています。
PRPやAPSの治療効果には個人差があり、体質によってはその効果が感じられない可能性もございます。一般的に効果が見込める有効率は70%前後とされています。

PRP治療とは

PRP(Platelet Rich Plasma:多血小板血漿)とは自己治癒能力を促す治療法です。すでに欧米では積極的に取り入れられており、スポーツ外傷や障害をはじめ、関節の変形や痛みでお悩みの患者様に用いられています。

人間は転んで膝を擦りむいた、刃物で指などを切ったといったケガをしても、その傷というのはやがて塞がっていき、元通りになっていきますが、それは何も消毒液や縫合処置をしたから治ったというだけのものではありません。血液に含まれる血小板が重要な役割をしていることもあるのです。血小板には止血作用があり、傷をふさいでかさぶたを作るといった自己の治癒能力がありますが、これは血小板が血液を固めて止血をする際に傷んでしまった組織が修復しやすくなるよう成長因子が放出されることによるところが大きいのです。また打撲や捻挫にしても、この成長因子によって治癒していくようになるのです。ちなみに血液中の血小板が少ないという方は、なかなか止血がしにくく、ケガの回復も遅れるようになります。

この成長因子を用いて自己の治癒能力を加速させて治癒を早める、治りづらいとされる組織を修復、あるいは保護していくというのがPRP治療を行う目的です。ただ、単に血液を採取しただけでは様々なものが含まれているので、効果的にするためには血小板を多く含んだ血漿(多血小板血漿)のみを抽出する必要があります。当院では、その際にGPSⅢ(高白血球多血小板血漿(L-PRP)分離・抽出キット)を用います。GPSⅢは、L-PRPの抽出に長けているとされ、その中には利用可能な血小板が9割以上含まれると言われています。GPSⅢによるPRP治療を行うことで、患部で起きている疼痛の軽減や軟骨の破壊が抑えられるという効果が期待できるようになります。

具体的には、患者様御自身の血液から治療に有効とされる成分(主に血小板)だけを遠心分離機で抽出し、それを患部に注入することで自己の治癒能力を促進させ、痛みを軽減させる、あるいは痛めた組織の治癒を目指す治療法です。日帰りでの処置、処置後すぐ日常生活に戻れる、注射のみなどで痕が残りにくいという利点もあります。現時点ではPRP治療は保険が適用されない自費診療となりますので、費用は全額自己負担となります。

治療に関して同意した後、患者様のご意思でPRPを投与する前であれば、治療を止めることも可能です。
血液の加工途中や、加工後に治療を止める場合には、加工時に発生する医療材料等の費用は患者様のご負担となりますので予めご了承ください。

その為、痛みの原因の除去等、長期的な改善を望む場合には、手術をお勧めさせていただく場合があります。
治療方法についてお悩みの方はまずはお気軽にご相談ください。
患者様の症状や、ライフスタイルによって適した治療をご提案させていただきます。

治療の手順

GPSⅢシステムによるPRP治療の大まかな流れですが、まず患者様の血液を採取します。次に専用のチューブにその血液を注入して、L-PRPを抽出するために遠心分離にかけます。この時間は約15分ほどです。そして分離されたL-PRPを注射器で吸入し、それを損傷部位(患部)へ注入していくという流れになります。治療後は、ずっと安静にしていると関節等の治療部位が硬くなってしまうので、適度な物理的負荷を加えた運動やストレッチ等を行うようにしてください。また経過観察をしていく必要があるので、医師の指示通りに一定の間隔を開けて通院するようにしてください。

費用について

PRP(GPⅢ) 150,000円(税別)

APS治療とは

APS(Autologous Protein Solution)もPRP治療のひとつで、次世代PRPとも呼ばれています。APSは、これまでのPRP治療で得られる利点だけでなく、関節内で発生した炎症に対しても抑制する効果が期待できるというメリットがあります。ちなお、APSも現時点ではPRP治療と同様に保険適用外となりますので、費用は全額自己負担となります。

PRP治療との違いについてですが、人の血液の中には炎症性サイトカインという、関節内で炎症を引き起こし、軟骨の破壊成分を作り出すとされるタンパク質があり、これが活発化するなどして症状が悪化するようになります。ただそれと同時に炎症性サイトカインの働きを抑えるタンパク質も存在しています。APSでは、血液内に含まれているこの炎症を抑えるタンパク質と血小板にある様々な成長因子が高濃度に抽出されたものになります。

変形性膝関節症にAPSは有効

このAPS治療は変形性膝関節症の患者様によく用いられ、なかでもヒアルロン酸による注射では効果が乏しいものの、人工関節などの手術治療が必要という末期症状のケースでもない、いわゆる進行期にある患者様に行われることが多いです。ただAPSは、同疾患によってすり減った膝の軟骨を回復させるものではありませんので、痛みが治まらないなど日常生活に支障をきたすような場合は、手術療法を行う必要があります。

注射を1回することによる持続効果は現在のところ最長約2年間と言われています。これは、PRP(GPⅢ)の半年~1年という持続効果と比べると倍以上でもあります。

治療の手順

APSを抽出するにあたっては、患者様の血液を採取して、APS(自己タンパク質)溶液キットを用います。その中のAPS細胞分離チューブに血液と抗凝固剤を注入して、15分ほど遠心分離にかけます。それによって細胞溶液が抽出されるわけですが、同溶液をAPS濃度チューブへ注入し、さらに遠心分離に2分間ほどかけることでAPSが抽出されるようになるのです。そのAPSを膝などの患部に注射して、注入することで治療は終了となります。採血から注射までの所要時間は1時間ほどで済みます。そのため、PRP治療と同様に日帰りによる処置が可能です。

注射後は、1ヵ月が経過する頃までには組織の修復が始まるとされ、3ヵ月が過ぎる頃までには効果が期待できるようになると言われています。なお、経過観察をしていく必要があるので、医師の指示通りに一定の間隔を開けて通院するようにしてください。

費用について

APS 280,000円(税別)

再生医療(PRP治療・APS治療)のメリット・デメリット

メリット デメリット
  • 痛みの改善や関節可動域の拡大などが期待できる。
  • 自身の血液から製造するためアレルギーが起こりにくい。
  • 日帰りでの処置が可能。
  • 治療後から普段の生活が可能である。
  • 治療手技が簡単で、治療痕が残りにくい。
  • 何度でも受けることができる。
  • 超急性期、急性期、亜急性期、慢性期のどのタイミングでも受けることができる。
  • 変形性関節症などの根本的治療の期待はできない。
  • 治療とその効果の持続期間には個人差があり、継続的な治療を要する。
  • 患者様ご自身の治療時の血液状態に左右され、安定した効果が得られない可能性がある。
  • 注射による炎症(痛み、熱感、赤み、腫れ)が数日間、伴う可能性がある。
  • 一度の広範囲に治療した場合、しこりなどが残る場合がある。
  • 採血部位・治療部位に皮下出血や感染症が起こる可能性がある。
  • 公的医療保険(社会保険・国民保険など)の適用ができない。

再生医療(PRP治療・APS治療)が受けられない方

  • 悪性疾患に罹患している方
  • 抗がん剤もしくは免疫抑制剤を使用している方
  • 明らかに感染を有する方
  • 発熱(38.5℃以上)を伴う方
  • 1ヵ月以内にPRP治療を受けたことのある方
  • 薬剤過敏症の既往歴を有する方
  • その他、担当医が不適当と判断した方 など