再生医療(PRP治療・APS治療)が適応できない方や、再生医療のメリット・デメリット、再生医療とヒアルロン酸注入の治療効果の比較をご案内させていただきました。 治療方法やご自身が再生医療に適応されるかなどについてのご不明点などは、診療の際に遠慮なくお問い合わせください。
再生医療(PRP治療・APS治療)が適応されない方
- 悪性疾患に罹患している方
- 抗がん剤もしくは免疫抑制剤を使用している方
- 明らかに感染を有する方
- 活動性の炎症を有する方・重篤な合併症を有する方(心疾患、肺疾患、肝疾患、腎疾患、出血傾向、コントロール不良な糖尿病や高血圧症等)
- 発熱(38.5℃以上)を伴う方
- 1ヵ月以内にPRP治療を受けたことのある方
- 薬剤過敏症の既往歴を有する方
- その他、担当医が不適当と判断した方 など
再生医療のメリット・デメリット
メリット
- 痛みの改善や関節可動域の拡大などが期待できる。
- 自身の血液から製造するためアレルギーが起こりにくい。
- 日帰りでの処置が可能。
- 治療後から普段の生活が可能である。
- 治療手技が簡単で、治療痕が残りにくい。
- 何度でも受けることができる。
- 超急性期、急性期、亜急性期、慢性期のどのタイミングでも受けることができる。
デメリット
- 変形性関節症などの根本的治療の期待はできない。
- 治療とその効果の持続期間には個人差があり、継続的な治療を要する。
- 患者様ご自身の治療時の血液状態に左右され、安定した効果が得られない可能性がある。
- 注射による炎症(痛み、熱感、赤み、腫れ)が数日間、伴う可能性がある。
- 一度の広範囲に治療した場合、しこりなどが残る場合がある。
- 採血部位・治療部位に皮下出血や感染症が起こる可能性がある。
- 公的医療保険(社会保険・国民保険など)の適用ができない。
再生医療(PRP治療・APS治療)とヒアルロン酸注入の比較
治療方法 | PRP(第2種) | ヒアルロン酸注入 | ||
GPS®Ⅲ | APS(次世代PRP) | |||
期待できる効果 | 関節腔内に投与し、患部の疼痛を和らげる効果と組織を修復する効果が期待できます。 | GPS®Ⅲを高濃度抽出されているため関節腔内に投与することで疼痛を和らげる効果と組織を修復する効果が高く期待されます。 | ヒアルロン酸は、関節腔内に注入されることでクッションのような役割が期待され痛みを和らげる効果があります。 | |
効果持続期間 | 6ヵ月~1年程度 | 最大2年程度 | 6ヵ月程度 | |
患者様ご自身の血液から製造するため、品質に個人差がでる可能性があります。 | 品質管理された安全性の高い医薬品です。 | |||
リスク・副作用 | いずれの治療方法も個人差はあるが注入時の腫れなどが考えられます。 | |||
自家移植のため、極めて低い治療方法です。 | アレルギー反応などの可能性を完全には否定できません。 | |||
標準投与回数 | 1~3回程度 | 1回程度 | 用法・用量の範囲内 | |
保険適応 | 自費診療(保険適応外) | 保険適応 |