手術により関節の痛みや変形は改善されますが、筋力を取り戻すことはできません。 関節の痛みや変形により、関節の動きが少なくなり筋力低下を招いていることが多くみられます。 それに伴い、歩行や日常生活動作に障害が現れ、活動量が低下し、更なる筋力低下を招いてしまいます。 そのため術前のリハビリテーションを行うと共に、術後も早期より、リハビリテーションを開始することで、関節の動きや筋力増強を促し、日常生活動作の早期自立、より早い社会復帰を目指していきます。 リハビリテーションを続けたい方へ 該当する箇所をお読みください。 標準的算定日数を超えてもリハビリを続けたい方へ リハビリを続けたい方へ 65歳以上の方でリハビリを続けたい方 40~64歳の方でリハビリを続けたい方 ※標準的算定日数:健康保険証を使用して通院できる日数は150日と決められています。この日数を標準的算定日数と言います。 手術をされる方のリハビリ例 術前・術後、退院後の将来設計を考慮したリハビリと診療をご提案して参ります。 術前リハビリ 医師が手術前から手術後に備えた理学療法の処方を行います。理学療法士から、医師の処方に基づいたトレーニングなどを患者様に指導いたします。 評価 患者様の状態を診断いたします。 レントゲン、CT、MRI、血液検査 関節可動域、筋力、痛み、歩行能力など 評価を基に理学療法の処方 関節可動域訓練 筋力増強訓練 自主トレーニング指導 術前指導 術後リハビリ 患者様の症状や背景により、リハビリテーションの内容も異なります。以下に掲載したリハビリスケジュールは、あくまでも一つ例となります。 また、当院は、手術が終わったことで患者様は「卒業」されると考えていません。 リハビリテーション科として「一生のお付き合い」ができる患者様のホームグラウンドとなりたいという考えでいます。どんな小さなことでも、ご不明点等がありましたら、遠慮なくご相談ください。 術後リハビリのスケジュールモデル 術後 1日目 リハビリテーション室 平行棒内歩行訓練 3日目 歩行器歩行訓練 1週間目 T字杖歩行訓練 2週間目 階段昇降訓練 3週間目 日常生活動作訓練 4週間目 退院 退院後リハビリ 退院後も、ご自身の身体のためリハビリを続けましょう! 退院後も外来でリハビリを継続できます。 外来リハビリの期限が終了された患者様は、通所リハビリという方法でリハビリを行える可能性もあります。当院で「リハビリを続けたい方へ」をお読みください。 ご自宅では、当院が監修したロコモ体操動画「ロコモチャレンジ!」をご利用いただき、生涯元気に歩きましょう! みんなで健康教室 当院外来リハビリ 週1~2回の外来リハビリを行います。 関節可動域訓練や筋力トレーニング、日常生活動作訓練などを行います。 筋力や関節の動きを維持・向上するために自宅での自主トレーニングのアドバイスもいたします。 当院へ通院が難しい方は、医師から患者様のお住まいの近隣病院やクリニックをご紹介します。 術前術後リハビリの必要性 整形外科の手術は手術が終わったら完全に治ったわけではありません。 手術後のリハビリを怠ると筋力が落ちる、関節が硬くなる、皮膚が硬くなるなど様々な身体の機能が低下しまいます。 手術後のリハビリを行わないと最も回復する大切な時期を逃してしまうことにもなります。 術前・術後のリハビリを行ってほしい理由 術前リハビリを行うことで、術後の回復がスムーズになります。 退院後にリハビリを怠ると日常生活に支障をきたす可能性があります。 過度なリハビリは患部を悪化させる可能性があります。 術後の適切な運動療法により予後を良好にすることができ早期回復につながります。 リハビリにより2次的な痛みを予防することができます。 術後の状態変化を医師・理学療法士の客観的視点から評価ができます。