当院の外科的治療(手術療法)について
手術療法は、保存療法で効果が得られない場合に選択されます。
外科的治療は大別して、関節鏡視下手術、高位脛骨骨切り術(HTO手術)、人工関節置換術(TKA手術)の3種があり、関節鏡視下手術と高位脛骨骨切り術(HTO手術)の2種が組み合わされて行われる場合も多くあります。
関節鏡視下手術
関節鏡にて関節内のお掃除をします。
関節鏡で観察しながら、変性した半月板や軟骨、滑膜、骨棘の処理を行います。創(キズ)も小さく、手術後数日で歩行が可能です。ただし、効果の持続性が短い場合もあります。病期が進行している場合は、適応にならないことが多いです。
高位脛骨骨切り術(HTO手術)

すねの骨を切って、変形のために内側(内側大腿―脛骨関節)に偏ったストレスを、外側に分散させO脚を矯正する手術です。
ひざが温存でき、正座が引き続き可能であったり、テニスやジョギングなどのスポーツや農業・土木業など重労働の仕事持つ患者さんに適しています。
また、機能回復にはリハビリをしっかり行うことが必要です。
人工関節を用いた手術
片側型人工関節置換術(UKA手術)

変形した内側又は外側の関節表面を金属や高分子ポリエチレンでできた人工の部品で置き換える手術です。
高齢者で膝の可動域が良く、変形が少なく、早期社会復帰を望まれる方が対象となります。術後の膝の曲がりは骨切り術と比較して、やや劣る印象があります。
人工関節置換術(TKA手術)

変形した内側・外側・膝蓋大腿関節(お皿の裏の関節)の表面を金属や高分子ポリエチレンでできた人工の部品で置き換える手術です。
変形性膝関節症の末期となり、ひざ全体が大きく変形し、痛みが強く立ち座りや歩行など日常生活に支障をきたす場合に行われます。
患者様の状態によって、治療方法が異なって参ります。つまり、できるだけ早期にご受診いただくことで患者様の治療に対する未来が変わってくるのです。当院院長はじめ医師・スタッフは、患者様の応援団として患者様の背景に寄り添った治療を第一に考え、患者様と共に、皆様のQOLを上げ、健康的な未来をご提案できるよう尽力して参ります。