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腱板断裂

腱板断裂

腱板断裂は、理学療法で残存した腱板機能を改善させることにより症状が改善されることも多くあります。

腱板断裂の症状は、「動かさなくてもしんしん痛い」「肩が上がらない」などであり凍結肩との鑑別が必要です。 時に「五十肩」と診断され電気治療やマッサージ等を長期間受けている場合があります。

引っかかるような痛み、ごりごりする、力が伝わらないなどは腱板断裂に特徴的症状です。 いずれの場合であっても、早期診断早期治療をお奨めいたします。

担当医からのメッセージ

腱板断裂の治療

理学療法で残存した腱板機能を改善させることにより症状が改善することも多いです。 痛みの強い時期は関節注射や投薬などで安静にし、病状に応じて可動域訓練や腱板機能訓練などの理学療法を行います。

断裂部分が挟み込まれたり、引っかかるような状態だと保存治療で改善しない事もあり手術治療も考慮されます。

手術:外科的治療について

全身麻酔下に関節鏡を用いて断裂した腱や固くなった靭帯、引っかかりの原因にもなる余計に尖った骨などを整え、後に吸収され骨に置き換わる糸付きアンカーを用いて腱板を縫合します。

腱板断裂は大きさ、断裂形態、痛みの原因が多様な病態です。当院では今までの実績を活かし多くは関節鏡での1時間半ほどの手術で良好な成績を得られていますが、時に断裂径が大きい場合は大腿の筋膜を移植する方法、人工関節置換を行うこともあります。

1.断裂した腱を元の位置に縫合していきます。(断裂した腱板を上腕骨大結節へ引っ張り縫う)

断裂した腱を元の位置に縫合
断裂した腱を元の位置に縫合

2.断裂した腱が修復されています。

断裂した腱が修復

術前

術前

断裂した腱板断端が内側に引き込み上腕骨大結節との連続性がないため関節液が溜まり白くなっている。

術後

術後

腱板が大結節と連続し関節液の貯留がない。

広範囲な腱板断裂の場合は修復できないこともあり人工関節が行われることがあります。
比較的早期に除痛と良好な関節機能が得られる安定した手術です。

術後
術後
術後
担当医からのメッセージ

腱板断裂の診療について

腱板断裂は、夜寝ている時や動かした時の痛みなどがみられ、年齢が上がってくると3人に1人は腱板断裂があるとも言われている比較的多い疾患です。

腱板とは、肩を覆っている4種類の筋肉の総称で、腕をあげたり肩の骨を良い位置に保ったりする役割などをしています。

腱板断裂自体は自然に治ることはありませんが、切れていても肩の使い方次第では無症状になることもありますので、まずはリハビリテーションによる治療をお勧めします。リハビリテーションで症状の改善がない場合には手術を行いますが、術後は1ヶ月弱の固定が必要となるので日常生活が少し大変になる期間があります。

しかし、関節鏡を用いた腱板修復術は満足度が高い手術と言われており、手術をして1年後には患者様から「手術したことを忘れるくらい調子いいです!」と言った嬉しい声も聞かれることも多いです。

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「肩が痛い」「腕が上がらない」などの症状がある場合は、なるべく早めにご受診いただくことをお奨めいたします。

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