
急性期症状と慢性期症状に分けられます。
急性期症状は急激に発症し強い痛みがあるため「昨日から痛くて寝られないし、うごかせません。」と、来院されます。 レントゲンで腱板に石灰(カルシウム)が沈着していることが確認されます。
慢性期症状は自然吸収されなかった石灰が肩の動作時に引っかかり生じます。動かすとぶつかるようにコクンと痛い、痛くて動かせない、夜間痛む等の症状があります。


※石灰により腱が腫脹しぶつかり挟まる原因になっています。
石灰沈着性腱炎の治療
急性期の場合は安静、投薬、関節注射で改善が見られることが多いです。 慢性期の場合は通常数カ月の保存加療を行いますが、沈着した石灰の場所により明らかに屋根や靭帯とぶつかる場合は関節鏡で切開摘出を行います。
手術:外科的治療について
以前は関節鏡でも腱を大きく切開、切除し縫合していましたが、近年は更に低侵襲になるよう、関節鏡視下に炎症性の滑膜を切除した後、石灰部を同定し注射針などによる排出を行っています。 通常一時間弱、数日の入院で対応できます。
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「肩が痛い」「腕が上がらない」などの症状がある場合は、なるべく早めにご受診いただくことをお奨めいたします。