未来ある「あし(下肢)」の治療の症例です。 患者様のご年齢、体力、状態、性別など様々な条件により、個人差がありますので、必ずしも同じ結果が得られるわけではございません。 手術症例は、保険適応で行っている診療です。 ボランティアで広報誌(広報委員長・カメラマン&エディター) まだまだ、やりたいことがある! ボランティアで広報誌(広報委員長、カメラマン&エディター)を行っている患者様です。 20年くらい前から徐々に膝の状態が悪化し、10分程度の歩行が精一杯という状態でした。 「膝の痛みを軽減したい!痛みなく生活したい。」という想いから、抜本的治療はないものかとご自身でも模索され当院にご受診されました。(※受診時2019年7月) 当院受診までの経緯 39歳のときに交通事故により右肋骨骨折、両下腿骨の手術をされたとのこと。 前述したように交通事故により骨折した左膝が外傷後内反変形となり20年程前から、膝の症状が少しずつ悪化され10分程度の歩行が限度とご受診(2019年7月)されました。 手術前の状態と手術計画と結果 ※左脚のみ手術 術前 左 FTA 199 MPTA 71 mLDFA 100 脛骨後傾角 9 手術計画 矯正角度(予定) 約10度 術後1~1年半程度後に金属プレートを外しますが、患者様の予後により金属プレートを外す時期が異なります。 手術の状況 手術実行:2019年10月 手術回数:1回 / 入院日数:5週間 手術前レントゲン画像・膝軟骨内視鏡画像 交通事故による後遺症として外傷性変形性膝関節症となった事例です。 事故後の2次性疾患として、以下の変形性膝関節症が想定されます。 事故の際に適切な治療が行われなかった場合 事故受傷で、膝関節部は不可逆的に破壊され後遺障害を残した場合 レントゲン画像の通り、左膝のみ極端な変形症状があり、診察・検査後、高位脛骨骨切り術手術対象の患者様と判断ができ外的治療の提案をいたしました。 術後4ヶ月 術前のレントゲン画像と比較しても明らかですが、脚が真っ直ぐになっているのがわかります。 脚が真っ直ぐになるということは、見た目にもキレイになっていますが、ご自身でも脚が動かしやすくなり歩きやすくなっています。 術後4ヶ月のレントゲン画像では、プレートで補強した骨は、くっつきつつある状況でした。 骨切りを行った骨はプレートで補強し、骨がくっついても、筋力を落とさないために補強用プレートを1~1年半程度付けておきます。 担当医師コメント mLDFAが大きいため、大腿骨の矯正は断念しましたが、骨切り術で手術対応が可能であったので、予後2次的に軟骨の再生も期待ができます。 また、脚の痛みがなくなったことでご自身の可能性も広がったかと思います。ボランティア活動など「やりたいこと」を諦めない人生を!どんどん楽しんで生活をしていただきたいと思います。 未来あるあし(下肢)の治療:症例一覧 47歳 女性:高位脛骨骨切り術 61歳 男性:両側Hybrid HTO(高位脛骨骨切り術) 74歳女性:両人工膝関節の緩み(人工関節再置換術) 関連記事 未来あるあし(下肢)の治療TOPページ 膝関節(膝の痛みでお悩みの方) 骨切り術