
未来ある「あし(下肢)」の治療の症例です。
- 患者様のご年齢、体力、状態、性別など様々な条件により、個人差がありますので、必ずしも同じ結果が得られるわけではございません。
- 手術症例は、保険適応で行っている診療です。
これからも、仕事を元気に続けたい!
また、趣味のサーフィンをしたい!
柔道整復師を続けるために、趣味のサーフィンを復活させたい!自分の未来のために、最適治療は何かを考え決断されたそうです。 手術治療をするなら骨切り術にすると決め当院をご受診されました。
手術に至る前の診療の段階から骨切り術のできる医師を検索し探していらっしゃった患者様です。 2020年5月の緊急事態宣言により、外出もままならない今の状況下「手術をするなら、今しかない!」と両側同日にHybrid HTO(※)の手術に挑まれました。

当院受診までの経緯
2020年7月の初診時から手術治療に積極的な患者様でした。 柔道整復師・指圧師のお仕事をされていることから、ご自身の脚の状態をよく理解されていらっしゃり、10年程前から整形外科に通院、ジムに通うなどして筋力をつけることでやり過ごしていらっしゃっいました。
いよいよ「膝」の状態が悪化していき、「どうにかしないと。。。」と考え、新型コロナ感染症の影響により緊急事態宣言を出されたことでジムに通うことが難しい状況になったため、今しかない!と手術治療するなら「骨切り術」ができる医師に診てもらいたいと、ネット検索し某市民病院に来院したが、直ぐの手術対応は難しいとのことであったため、更にネット検索して自宅のある地域県外であったのですが、当院をご受診された患者様です。
手術前の状態と手術計画と結果
術前 | ||
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右 | 左 | |
FTA | 182.5度 | 187.4度 |
MPTA | 81 | 79.5度 |
mLDFA | 79.3度 | 99.2度 |
脛骨後傾角 | 2度 | 2度 |
手術計画 | 矯正角度(予定)
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矯正角度(予定)
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- 術後1~1年半程度後に金属プレートを外しますが、患者様の予後により金属プレートを外す時期が異なります。
手術の状況
- 手術実行:2020年9月
- 手術回数:1回 / 入院日数:4週間
- 両側同日の手術対応
※患者様ご自身が元々の筋力量があり、体を動かすことへの抵抗がなかったためリハビリを積極的にされていたため予後の成績が非常にいい患者様でした。
手術前レントゲン画像・膝軟骨内視鏡画像
レントゲン画像をご覧いただければわかるように、O脚が強くでています。関節軟骨が弾力性を失って遣い過ぎによりすり減って関節が変形したためO脚になっている典型的な症状があります。 軟骨が磨り減り、骨がぶつかっている状態であることが分かります。




術後25日
術前のレントゲン画像と比較しても明らかですが、脚が真っ直ぐになっていることが一目でわかります。予後のリハビリをしっかりと行っていただき筋力をつけるなどしていただくことで、消失した膝軟骨も手術をしたことによりO脚が解消され2次的に再生される可能性が考えられます。
骨切りを行った骨はプレートで補強し、骨がくっついても、筋力を落とさないために補強用プレートを1~1年半程度付けておきます。

担当医師コメント
患者様のお仕事が柔道整復師に従事されていることから、ご自分のお身体の状態をよく理解されていました。 治療方法もご自身で選択されたうえで、当院をご受診という経緯も含め、治療に積極的であったことも、非常に期待できる結果が得られそうであると思われます。埋め込まれている補強のための金属プレートを外される際の結果が楽しみな患者様です。
また、ご本人も今後のリハビリが大切であることを深く理解されていることから、今は、まだ術後3日目で痛みが残っている状態ですが、ご自身の未来への意気込みをお話しされているのを聞くと医師としても非常に嬉しく思います。
我々、病院スタッフがチームとしてサポートをしますので、辛いかもしれないリハビリも頑張っていただき、仕事に趣味のサーフィンに、どんどんチャレンジして、幸せな人生を送ってただきたいと思います!