~栄養科通信~ 2020年9月号No.9 8月が過ぎ、暑さが和らいでくる季節になりました。 連休や自粛生活で生活リズムが乱れていませんか?朝食を食べて健康的な生活を送りましょう! 朝食を食べて体内時計を整えよう! 朝食を食べると、眠っていた脳やからだが目覚めます。 欠食すると脳を働かせるエネルギーが不足し、勉強に身が入らない、からだがだるい、集中力がないなどの症状が現れます。また、私たちのからだには「体内時計」と呼ばれる機能があり、25時間の周期で睡眠や体温、血圧、ホルモンの分泌などのリズムを刻んでいます。 一日は24時間なので、このズレを調整する必要がありますが、朝日を浴び、朝食をとると、この体内時計がリセットされ、一日の生活リズムが整います。しかし、朝食を食べていても、炭水化物のみやタンパク質のみでは体内時計を正確に調整できません。 主菜・副菜を意識し、バランスのとれた朝食を心がけましょう。 参照 農林水産省:朝食を食べて、元気に一日を始めましょう! 朝食をとらないと太りやすくなる? 朝食・昼食を両方とった場合と比べて、朝食をとらずに昼食をとると昼食後の血糖値の上昇の幅が大きくなってしまいます。 上昇した状態が長く続いてしまうことが太りやすくなる理由の一つです。 食事をすると血糖値が高くなりますが、健康な人の場合はインスリンがすぐ分泌されます。 血液中のブドウ糖がさまざまな臓器や細胞に取り込まれ、食後約2時間以内には正常値に戻ります。しかし、インスリンの分泌が十分でなかったり、働きが悪いと血糖値が下がりにくくなります。そのため、食事をして2時間後に測った血糖値が140mg/dl以上の場合には、食後高血糖と判断されます。 食後高血糖は糖尿病や動脈硬化など生活習慣病のリスクを高めてしまいます。また、朝食をとらないことで心身活動が減少して肥満に結びつくということや、からだの中でエネルギーを作ろうとして筋肉のたんぱく質を分解してしまい体力低下に繋がるなど、いくつかの理由が原因だと考えられています。 参照 オムロン ヘルスケア:時間栄養学のキホン 今月のレシピ:秋野菜入り豚汁 朝食にお勧めなのが、味噌汁です。 野菜を加熱する事によって手軽に食べることができ、スープに溶けだした栄養素も摂取できます。また野菜だけでなく、肉や卵などのタンパク源も入れる事によって手軽にバランスを意識した食事になります。 材料 豚バラ肉 100g さつま芋 小1本 豚汁用茹で野菜パック 1パック(200g) 顆粒だし 10g 味噌 30g 水 600ml 作り方 豚肉を一口大に切る。 さつま芋は火が通りやすいように3mmのイチョウ切りにする。 鍋で豚肉を炒め一度、取出す。 残った油でさつま芋を軽く炒める。 水600㎖、茹で野菜パック、顆粒だしを入れ火にかける。 さつま芋が柔らかくなったら、炒めた豚肉を鍋に入れる。 沸騰したら火を止めて味噌を入れ完成です♪ 手軽に簡単に調理できるよう、茹で野菜パックを使用しました。 ネギや豆腐、きのこを入れるのもおすすめです。