
~栄養科通信~ 2021年3月号 No.3
食事について調べると「バランスがとれた食事をしよう」、「バランス良く食べよう」といった言葉を目にすることが多々あります。では、【バランスが良い食事】とはどのような食事なのでしょうか?
バランスが良い食事とは?
栄養バランスが良い食事とは、ご飯などの穀類の「主食」、肉や魚などを主体としたメインのおかずである「主菜」、野菜やキノコ・海藻などの「副菜」、そして「汁物」を組み合わせた食事が理想的といわれています。
栄養バランスを良くするコツ
理想の栄養バランスの揃える簡単なコツとして3つのグループの食材を使用するようにしましょう!!3つのグループとは、下記の通りです。
- ご飯、パン、麺類など主食になる炭水化物(糖質)や、油など脂質が中心の【黄】グループ
- 肉、魚、卵、大豆などメインになるたんぱく質や、骨、血などになる海藻類が中心の【赤】グループ
- 野菜、果物、きのこなど副菜となる【緑】グループ
3つのグループの代表的な食べ物
黄グループ
ご飯、パン、麺、油、さつま芋、じゃが芋、里芋、ごま、アーモンドなど
赤グループ
肉類、魚類、卵、大豆、牛乳、ヨーグルト、チーズ、海苔、昆布など
緑グループ
緑黄色野菜、その他根菜を含むすべての野菜、果物、きのこ類など
3つのグループの役割と特徴
<黄グループ>・・・おもにエネルギーのもとになる
炭水化物はすぐにエネルギーになりやすく、からだや脳を動かす即効性の高いエネルギー源として使われます。しかしエネルギー源として使われず余ると、脂肪に変わり体内に蓄えられていきます。エネルギー源としてとても大切ですが、主食の量や調理法で工夫して摂りすぎに注意しましょう。
<赤グループ>・・・おもに体を作るもとになる
たんぱく質が豊富で、消化されるとアミノ酸になります。
アミノ酸は筋肉、内臓、髪、爪などの成分でホルモンや酵素、免疫細胞まで作ってくれます。また、身体細胞の基本成分であり、DNAもアミノ酸から作られています。そのため様々な種類のアミノ酸を含むたんぱく質をしっかり摂らないと、免疫機能の低下、ホルモンバランスの崩れ、筋肉の衰えなど色々な不調を引き起こしてしまいます。
<緑グループ>・・・おもに体の調子を整える
ミネラルやビタミンが豊富。低カロリーで、エネルギーにはあまりなりませんが、糖質、脂質、たんぱく質の消化・吸収を助け、健康管理や体調維持に欠かせません。
特にビタミンは体内での合成がほぼできないので、食事から摂取する必要があります。また、たくさん食べて満腹感を出すように利用すると、カロリーの摂りすぎを防ぐ事がでます。
今月のメニュー
1食合計 633kcal
- 深川飯風炊き込みご飯 <黄グループ>
- 豚肉の角煮 <赤グループ>
- チンゲン菜のお浸し <緑グループ>
- 人参としめじの和え物 <緑グループ>
