~栄養科通信~2021年7月号 No.7 だんだんと蒸し暑くなりましたね。今月は食欲についてお伝えします! 食欲とは・・・? 食欲は、空腹とは違い、脳の神経(摂食中枢せっしょくちゅうすう・満腹中枢まんぷくちゅうすう)によってコントロールされています。 摂食中枢は、美味しそうなものを見たり、においを感じたりすると刺激され、食欲を促します。また、食事によってお腹がいっぱいになると、身体に吸収された栄養が満腹中枢を刺激して食欲が止まります。 食欲は、その他にも環境や、体調・精神面などの様々な影響を受けています。 食欲が増進して食べ過ぎに繋がる時のポイント 食べ過ぎの原因として、ストレスの発散や空腹状態が長く続いたことの反動などがあります。それらを防ぐ為には、野菜から食べたり、三食きちんとバランスよく食べる事が大切です。 ①ゆっくりと食事を楽しむ!よく噛んで食べる! よく噛むことで満足しやすくなります。また、満腹中枢が刺激されるまでに時間差があり、ゆっくり食べる事で適正量で満足する事が出来ます。 ②睡眠習慣を正しましょう! 睡眠不足になると、食欲を抑えるホルモンが減り、食欲を増進させるホルモンが増えます。 ③規則正しい生活と適度な運動をしましょう! 3食食べる事で食事の量が一定になります。運動はストレス発散にもなります。 食欲が減退して食事がとれない時のポイント ①酸味を上手に使いましょう! お酢や梅干し、かんきつ類等の酸味は、唾液を分泌させたり、脳を刺激して食欲を増進させる作用があります。また、消化酵素の働きを活発にし、消化・吸収をよくします。 ②水分補給をしっかりしましょう! 食事量が減ってしまうと、食事から摂れていた水分量も減ってしまうためよりこまめに水分を摂取する必要があります。熱中症や脱水症などによる食欲減退も症状の一つにあるので、予防するためにも、トイレに行ったら水分を摂る等、意識して水分摂取をしましょう。 ③香辛料や香味野菜を上手に使おう! 香辛料や香味野菜は、香りや彩りをよくしてくれます。また、脳の神経を刺激して食欲増進に役立ちます。 今月のレシピ:トマトとわかめの酢の物 しょうがを刻んで入れる事でさっぱりとした味になります。辛みがあるので、苦手な方は水にさらしてください。 アレンジとして、生姜の代わりにタバスコとレモン汁を入れると和風から洋風へ味付けが変わります。 材料(2人分) トマト 1個 乾燥わかめ 10g 生姜 適量 酢 大さじ1 砂糖 小さじ2 醤油 小さじ1/2 作り方 わかめを水に戻します。 トマトを切ります。 生姜を千切りにする。 調味料を混ぜて、1、2に合わせて完成です。